犬山市というと、まず思い浮かぶのは国宝犬山城や木曽川の鵜飼、明治村といった観光地ではないでしょうか。年間を通して国内外の観光客でにぎわう城下町という顔が強く、「ものづくりの街」というイメージはあまり知られていません。
しかし実際の犬山市は、名古屋圏北部の製造業集積地 でもあります。自動車部品・航空機関連・特殊鋼・プラスチック・電子部品まで、市内には幅広い業種の工場が立地し、東証上場の大手から地元密着の中小メーカーまで多様な企業が事業を続けてきました。
「観光の街で、製造業の仕事はあるのだろうか」「どんな会社があって、自分に合う働き方はあるのか」と感じている方も多いと思います。この記事では、犬山市の製造業の特徴・働く魅力・向いている人のタイプ・地元企業の情報 を整理して解説します。犬山市で製造業の仕事を探している方、転職を検討している方の参考になれば幸いです。
なぜ犬山市に製造業が集まったのか
犬山市は愛知県の最北端、木曽川が濃尾平野へと流れ出る地点に位置しています。城下町として栄えた歴史のなかで、ものづくりの素地が育まれてきました。観光都市というイメージとは別に、産業構造の面から見ると独自の集積が形成されています。
木曽川の良質な水資源とものづくりの土壌
犬山市の北側を流れる木曽川は、古くから飲料水や農業用水として地域を支えてきました。水量が豊富で水質も安定していることから、水を使う加工工程やプラント・繊維・飲料関連の事業所が立地しやすい環境 が整っています。市内には飲料水の製造拠点や繊維関連の工場も立地しており、水資源を活かした産業基盤が形作られてきました。
名古屋圏北部の結節点という立地
犬山市は名古屋市の北、岐阜県との県境に位置しています。名鉄犬山線で名古屋駅まで30分弱、車であれば名神高速・東名高速・中央自動車道へのアクセスがよく、中京圏の主要都市と長野・岐阜方面を結ぶ物流の要衝 です。トヨタ系のサプライチェーンに加わる部品メーカーや、広域に製品を供給する機械メーカーにとって、この立地は事業上のメリットとなっています。
観光と工業が共存する街
犬山市の特徴のひとつは、観光地としての顔と工業都市としての顔が共存している点です。市の中心部には犬山城・城下町・成瀬氏ゆかりの史跡が並び、郊外には犬山高根工業団地などの工業エリアが広がっています。生活圏の中に歴史的な街並みと製造業の現場が両立している のは、他の工業都市にはない犬山市らしい風景です。
大手メーカーの本社と中小企業が同居する産業構造
犬山市には東証スタンダード上場の大手自動車部品メーカーが本社を構える一方で、特殊鋼商社・金型メーカー・プラスチック成形・電子部品メーカーといった中小・中堅企業も数多く存在します。大企業と中小企業が同じ市内で事業を行うことで、加工・素材・組立までを地域内で完結できる産業エコシステム が形成されています。
犬山市の製造業に向いている人
犬山市の製造業には、業種・規模・職種ともに幅があるため、向いている人のタイプも一つに絞られません。ここでは、特に相性がよさそうな人物像を整理します。
観光地での暮らしを楽しみながら腰を据えて働きたい人
犬山市は名古屋市内と比べて家賃や物価が抑えられており、生活コストの面でも腰を据えやすい街です。城下町や木曽川沿いの自然が日常にあり、休日の過ごし方にも余白が生まれます。「都会の利便性と地方の落ち着きをバランスよく手に入れたい」という人にとって、犬山市の製造業は現実的な選択肢になります。
自動車・航空・電子など複数の業界に関心がある人
特定の業界に絞らずに、ものづくり全般に興味がある人にも犬山市は向いています。市内には自動車部品メーカー、航空関連メーカー、電子部品メーカーなどが共存しており、転職時に業界をまたいだ選択がしやすい地域です。業界の壁を越えて経験を広げたい人には、選択肢の多さが武器になります。
専門技術を深く磨いてキャリアの軸を持ちたい人
特殊鋼の金型設計、航空機用ワイヤハーネス、自動車部品の精密加工など、犬山市には専門性の高い職場があります。「一つの分野で長く経験を積み、その道のプロとして信頼される存在になりたい」という方には、職人気質の現場が多い犬山市の製造業は適した環境です。
未経験から製造業にチャレンジしたい人
犬山市の中小メーカーには、未経験者を歓迎している企業が少なくありません。最初は簡単な工程から始めて、徐々に専門技術を身につけていける教育体制を整えている会社もあります。「製造業の経験はないけれど、ものづくりの仕事に挑戦してみたい」という方にとっても、入り口の広い地域だといえます。
犬山市の主な製造業|自動車部品・航空電子・電子部品
はじめに紹介するのは、犬山市に本社を置き、自社で設計から量産までを手がけるメーカー3社 です。県内全域の自動車部品メーカーは愛知県の自動車部品メーカー一覧 でも紹介しています。
3社の関係を先に整理しておくと、東洋航空電子は今仙電機製作所の電子機器課から独立したグループ企業で、本社も今仙電機の西隣接地に置かれています。中村電機工業は川崎市で設立されたあと犬山市へ拠点を移した会社です。従業員1,000名を超える上場企業から、単体57名の抵抗器専業メーカーまで規模の幅がある のが、この3社を並べたときに見えてくる犬山市の姿です。
企業名
つくっているもの
株式会社今仙電機製作所
自動車用シートアジャスタ、ウィンドレギュレータ、ランプ、ホーン、リレーなどの自動車部品・輸送用機械器具部品
東洋航空電子株式会社
航空機搭載用ワイヤーハーネス、耐環境型ケーブル、航空・宇宙用地上支援設備、点検整備用計測・試験装置、鉄道用ワイヤーハーネス
中村電機工業株式会社
車載向け放電抵抗ユニット、セメント抵抗器、カーエアコン用抵抗器、カスタム抵抗モジュール
株式会社今仙電機製作所|愛知県犬山市字柿畑の自動車部品メーカー
出発点は1932年、創業者の今井仙三郎が自動車用ホーンの国産化に成功し「ナイトホーン」と名付けた ことでした。1939年2月に名古屋市東区で株式会社今仙電機製作所を設立し、1947年2月に丹羽郡犬山町(現在の犬山市)へ犬山工場を建設。1979年2月に本社そのものを犬山市へ移しています。製品の幅は、1954年のランプ、1955年のリレー、1958年のウィンドレギュレータ、1965年のリクライニングアジャスタ、1966年のスライドアジャスタ、1985年のパワーシートアジャスタと段階的に広がってきました。株式は1996年12月の店頭登録に始まり、2001年に名証2部、2003年2月に東証1部へ。2022年4月に東証プライム・名証プレミアへ移行したのち、2023年10月に東証スタンダードへ移行しています。資本金は72億8,900万円、代表取締役社長執行役員は長谷川健一、決算期は3月31日です。
事業内容は自動車部品およびその他の輸送用機械器具部品の製造販売で、従業員は会社概要に記載の単体1,167名、公式サイトの「いません早わかり」ではグループ全体で約3,200名 と紹介されている規模です。国内は犬山の本社・名古屋工場のほか岡山・広島・可児・八百津・春里・岐阜に工場を持ちます。海外は台湾・フィリピン・アメリカ・中国・タイ・インド・メキシコ・インドネシアへ展開しています。近年は2020年11月にテイ・エス テック株式会社と資本業務提携、2022年8月にマツダ株式会社とMazda Imasen Electric Drive株式会社を設立と、電動化を見据えた動きが続いています。2015年4月には犬山市内にIMASENグローバル開発・研修センターと今仙歴史館を設立しており、自動車部品以外では2017年に無動力歩行支援機「aLQ」も発売しました。ISO9001・ISO14001・IATF16949を本社と全工場で取得済みです。
本社所在地 : 愛知県犬山市字柿畑1番地
犬山市外の主な拠点 : 岡山工場・広島工場・可児工場・八百津工場・春里工場・岐阜工場
主な事業 : 自動車部品およびその他の輸送用機械器具部品の製造販売
公式URL : https://www.imasen.co.jp/
東洋航空電子株式会社|愛知県犬山市字柿畑の航空・宇宙用電装メーカー
始まりは昭和38年(1963年)、株式会社今仙電機製作所の電子機器課で航空機用ワイヤハーネスの製作を開始した ことでした。そこから独立する形で昭和42年(1967年)6月21日に資本金200万円で創立しました。昭和47年(1972年)には今仙電機の西隣接地となる犬山市字柿畑へ新工場を建てて移転しています。増資を重ねて平成2年(1990年)に資本金9,600万円。代表取締役社長は星谷秋彦、従業員数は130名(2025年4月1日現在)、売上高は14億5,079万円(2025年3月期)です。現在も今仙電機製作所・今仙技術研究所・シーマイクロと同じグループに属し、子会社として株式会社岐阜東航電を持っています。
手がけているのは、航空機搭載用ワイヤーハーネスの設計・開発・製造、耐環境型ケーブル、航空・宇宙用地上支援設備、点検整備用の計測・試験装置、自動回路試験器、航空機への艤装作業、そして鉄道用ワイヤーハーネスです。昭和49年(1974年)に種子島でのロケット現地工事を始め、平成25年(2013年)にはイプシロンロケットにワイヤーハーネスと発射支援装置で参画 、平成26年には自社製SOBCを搭載した人工衛星4基の打ち上げが成功しています。平成5年(1993年)には防衛省装備品の製造・修理会社として登録されました。人材育成の面では平成24年(2012年)に社内訓練施設「匠訓練堂」を開校し、平成28年に厚生労働省からものづくり人材育成訓練施設として認定されています。JIS Q 9100(航空宇宙品質マネジメントシステム)とエコアクション21を取得し、平成23年には愛知ブランド企業に認定されました。
本社所在地 : 愛知県犬山市字柿畑63番地の1
犬山市外の拠点 : 横浜営業所(神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-8)
主な事業 : 航空機搭載用ワイヤーハーネス・耐環境型ケーブルの設計開発製造、航空宇宙用地上支援設備、点検整備用計測・試験装置、航空機艤装作業、鉄道用ワイヤーハーネス製造
公式URL : https://tokoden.co.jp/
中村電機工業株式会社|愛知県犬山市大字犬山の抵抗器メーカー
設立は1956年(昭和31年)6月、創業の地は神奈川県川崎市でした。1960年9月に愛知県犬山市へ名古屋工場を開設し、これが現在の本社になっています。1965年5月に山形県新庄市へ新庄(現・山形)工場、1988年4月に丹羽郡大口町へ大口工場を開設し、2012年8月に生産を大口工場へ、物流を犬山の本社へ集約 する体制に切り替えました。資本金は2,000万円、代表取締役社長は山尾嘉忠、従業員数は単体57名・グループ連結450名(2025年12月現在)です。
つくっているのは車載向けの放電抵抗ユニット、セメント抵抗器、カーエアコン用抵抗器と、各種カスタム抵抗モジュール。「見えないところで、くらしとモビリティを支える。」を掲げる抵抗器の専業メーカー です。海外展開は2002年のタイ・アユタヤを皮切りに、2012年に中国・広州、2015年にインド・マネサール、2018年にメキシコ・サンルイスポトシへと広がりました。2014年以降は山形工場やタイ工場で樹脂成形、2020年以降は大口・山形・タイでアルミ切断加工、2021年にはタイでプリント基板の面実装を内製化しており、外注していた工程を自社へ取り込む流れが続いています。取引先からの評価としては、株式会社デンソーの品質賞(2004年・2007年)、天津デンソーの最優秀仕入先賞と広州デンソーのコスト協力賞(2016年)、株式会社ケーヒンの原価賞(2016年)などを受賞。ISO14001を2002年、ISO9001を2004年に本社・大口工場で取得しています。
本社所在地 : 愛知県犬山市大字犬山字妙覚23-1
犬山市外の主な拠点 : 大口工場(愛知県丹羽郡大口町)、山形工場(山形県新庄市)
主な事業 : 車載向け放電抵抗ユニット・セメント抵抗器・カーエアコン用抵抗器の開発製造販売、各種カスタム抵抗モジュールの設計製造
公式URL : https://www.nakamuradenki.com/
犬山市の主な製造業|特殊鋼・樹脂成形・金属加工と設備エンジニアリング
完成品をつくるメーカーに対して、素材・金型・部品加工、そして工場設備そのものを支える会社 も犬山市には揃っています。ここで紹介する5社は、材料の手配から金型づくり、樹脂・金属の加工、設計、機械の据付までを担っています。金属加工の分野は愛知県の金属加工メーカー一覧 でも業種別に整理しています。
この5社は規模も成り立ちもばらばらです。売上高96億円台の名古屋特殊鋼から、従業員30名のIRINO、設計に特化したベネフィットまで幅があり、「同じ製造業」でも一日の過ごし方がまったく違う のがこのグループの特徴です。手を動かす現場に立ちたいのか、図面を引きたいのか、客先の工場を回りたいのかで、選ぶ会社が変わってきます。
企業名
手がけている仕事
名古屋特殊鋼株式会社
特殊鋼の販売、熱間・温間・冷間の各種金型の設計製作、治工具・超硬型・プレス型、航空宇宙用部品の製作・型溶接
株式会社島由樹脂
プラスチック成形品の製造販売、金属プレス品の製造販売、成形品・プレス品・関連部品の組立
犬山工業株式会社
金属切削加工、金属加工機械用の部品・取付具の製造
株式会社ベネフィット
機械設計・製作、製品設計・試作、開発設計・製作および技術者派遣
株式会社IRINO
工作機械・産業機械の運搬・据付、重量機械の分解・組立調整、機械基礎工事、工場レイアウト、一般区域運送
名古屋特殊鋼株式会社|愛知県犬山市字鶴池の特殊鋼商社・金型メーカー
創立は1965年(昭和40年)4月16日、名古屋市で特殊鋼の卸問屋として スタートしました。1973年にスウェーデンのウッデホルム社と販売業務提携を結び、1979年9月に犬山市へ鋼材倉庫と事務所を建設して犬山工場を開設。1984年10月に本社そのものを名古屋市から犬山市へ移し、翌1985年に本社新社屋と工機工場を建てています。1995年には名古屋中小企業投資育成株式会社の資本参加を受けて増資し、高精度機械と三次元測定機を導入して金型設計製作へ本格的に踏み出しました。現在の資本金は9,520万円、代表取締役会長は鷲野光司、代表取締役社長は鷲野敦司、売上高は96億9,092万円(2025年12月国内連結実績)です。
公式サイトは自社を「鋼材商社と金型メーカー、2つの機能をあわせ持つ金型製造のハイブリットカンパニー 」と表現しています。材料の仕入れから加工・試作トライまでを一貫して受注できるのが、この会社の形です。営業品目は構造用炭素鋼・構造用合金鋼・熱間工具鋼・冷間工具鋼・粉末高速度鋼・ステンレス鋼といった特殊鋼と、熱間・温間・冷間の各種金型、治工具、超硬型、プレス型、航空宇宙用部品の製作・型溶接、さらにCapilla社の金型用溶接材料の輸入代理店業務まで及びます。主要取引先にはアイシン、スズキ、デンソー、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、三菱電機、ヤマハ発動機、NTNなどが並びます。2005年に愛知ブランド企業の認定、名古屋商工会議所の「モノづくりブランドNAGOYA」、中小企業研究センター賞(現グッドカンパニー賞)を続けて受賞。2007年に製造部門を分割して株式会社メイトクツールズを設立し、2012年以降はインドネシア・北海道・富山へとグループを広げ、2019年11月には犬山市内の下舞台に第2工場を竣工しています。犬山本社はISO9001(2000年)とISO14001(2003年)を取得済みです。
本社所在地 : 愛知県犬山市字鶴池78-1
犬山市内・市外の拠点 : 第2工場(犬山市下舞台)、半田事業所、浜松営業所、東日本営業所(さいたま市大宮区)、九州営業所
主な事業 : 特殊鋼の販売、鍛造・焼結用金型および金型部品の設計製作、航空宇宙用部品の製作・型溶接、金型用溶接材料の輸入販売
公式URL : https://www.meitoku.co.jp/
株式会社島由樹脂|愛知県犬山市大字羽黒新田のプラスチック成形メーカー
創業は1969年(昭和44年)11月11日。初代社長の大島忠雄が「島由樹脂工業所」としてオフィスデスクの樹脂部品生産から 始めた会社です。1973年6月25日に株式会社島由樹脂として法人設立し、1992年に新本社工場(現在の第一工場)が竣工。2000年に材料倉庫、2003年に金型倉庫、2020年に製品倉庫の拡張と、設備を段階的に増やしてきました。社長は1995年に二代目の大島秀之、2020年に三代目の大島康敬へと引き継がれています。資本金は2021年に1,500万円へ増資、社員数は70名です。2025年には株式会社西成工業と資本提携しました。
事業はプラスチック成形品の製造販売、金属プレス品の製造販売、そして成形品・プレス品・関連部品の組立と販売です。主要得意先にはTOTO株式会社をはじめとするTOTOグループ各社、株式会社稲葉製作所、鍋屋バイテック会社、三恭金属株式会社、余合ホーム&モビリティ株式会社、凸版印刷株式会社、株式会社サンテックが並び、住宅の水回り機器やオフィス家具まわりの部品が中心になります。公式サイトでは「設備・金型・人財」をフル活用し、自社開発の治具による合理化を徹底していると説明されています。ISO9001・ISO14001を樹脂成形部品および組立品の製造で取得済み。観光都市・犬山の樹脂部品メーカーとして3R(リデュース・リサイクル・リユース)を掲げ 、パリ協定の水準と整合した削減目標を国際機関SBTiから認定されたSBT認定企業でもあります。
本社所在地 : 愛知県犬山市大字羽黒新田字中屋敷18番地の1
主な事業 : プラスチック成形品の製造販売、金属プレス品の製造販売、成形品・プレス品・関連部品の組立と販売
公式URL : https://shimayoshi.co.jp/
犬山工業株式会社|愛知県犬山市前原西の金属切削加工会社
犬山市前原西に本店を置く金属加工会社です。自社の公式サイトを開設していないため公開情報は限られますが、国税庁法人番号公表サイトで本店所在地が「愛知県犬山市前原西5丁目48番地の1」であることを確認できます (法人番号5180001080721)。企業情報データベース各社では、金属切削加工業、および工作機械・金型を除く金属加工機械用の部品・取付具の製造業として分類されています。
工作機械そのものではなく工作機械に取り付けて使う部品や治具の側をつくる という位置づけで、名古屋特殊鋼の治工具づくりやIRINOの機械据付と同じく、犬山市のものづくりを裏側から支える工程を担う会社です。採用情報や労働条件は公開されていないため、応募を検討する場合はハローワークや直接の問い合わせで確認することになります。なお、この会社は公式サイトを持たない都合上、この記事では社名・所在地・業種分類以外の事実は記載していません。
本社所在地 : 愛知県犬山市前原西5丁目48番地の1
主な事業 : 金属切削加工、金属加工機械用の部品・取付具の製造
公式URL : 公式サイトなし(本店所在地は国税庁法人番号公表サイトで確認)
株式会社ベネフィット|愛知県犬山市大字羽黒新田の機械設計・製品設計会社
1996年3月に「高瀬屋設計」が独立して創業した機械設計業が出発点です。2000年10月から自動車部品・樹脂製品の設計を増やし、2004年11月に有限会社ベネフィットとして法人化(資本金300万円)。2006年8月に株式会社ベネフィットへ商号変更して資本金を800万円に、2016年8月には1,000万円へ増資しています。2009年4月に名古屋事務所を閉じて本社に機能を統一し、2016年1月に社屋を新築しました。代表取締役は後藤健。2024年1月に浜名エンジニアリング株式会社の子会社となっています 。
事業内容は機械設計・製作、製品設計・試作、そしてこれらに関連する開発設計・製作および派遣事業です。自動車部品や各種専用設備の設計を中心に、東海3県(愛知・岐阜・三重)を営業エリアとしています。使用するCADはCATIA V5、Micro CaelumⅡ、I CAD SXで、自動車メーカー系で標準的に使われるCATIAを扱える点 は、設計者としてキャリアを積むうえで押さえておきたい要素です。技術者派遣の事業も持っているため、自社内で図面を引く働き方と、客先に常駐して設計に入る働き方の両方があります。
本社所在地 : 愛知県犬山市大字羽黒新田字北野間1-18
主な事業 : 機械設計・製作、製品設計・試作、関連する開発設計・製作および派遣事業
公式URL : http://www.benefit-co.jp/
株式会社IRINO|愛知県犬山市上舞台の工作機械運搬・据付会社
創立は大正2年(1913年)3月、法人としての設立は昭和44年(1969年)3月11日です。資本金600万円、代表取締役は入野真一、従業員数は30名。営業内容は一般建設業(機械器具設置工事業)の許可(愛知県知事許可(一般)第102600号)に基づく分解・組立・運搬・移動据付・機械基礎工事と、一般区域運送です。工作機械メーカーの工場で製品を積み込み、客先の工場まで運び、定位置に据えて水平を出すまでが一連の仕事 になります。主要取引先はオークマ株式会社、CKD株式会社、安田工機株式会社、アイコクアルファ株式会社、旭精機工業株式会社など、愛知・岐阜の機械メーカーが中心です。
犬山市の本社に加えて、大口営業所はオークマ株式会社大口工場内、小牧営業所はCKD株式会社小牧工場内に置かれており、客先の工場の中に拠点がある のがこの会社の働き方をよく表しています。1.5トンから15トンまで能力別にフォークリフトを保有し、天井クレーンを使った分解・組立作業も日常的に行います。床上操作式クレーンや玉掛けといった必要資格は会社負担で取得できる制度があり、応募資格は学歴不問・必要な経験不問・普通自動車免許のみと公式サイトに記載されています。グループ会社のイリノマシンサービス株式会社(平成10年7月創立、資本金1,000万円、従業員25名)は同じ住所でオークマ株式会社のサービス代行業務と機械修理・精度測定・調整を担当しており、運搬据付から精度調整までをグループ内で完結できる体制です。
本社所在地 : 愛知県犬山市上舞台18
犬山市外の拠点 : 大口営業所(オークマ株式会社大口工場内)、小牧営業所(CKD株式会社小牧工場内)、大口トラックヤード(愛知県丹羽郡大口町伝右)
主な事業 : 工作機械・産業機械の運搬・据付、重量機械の分解・組立調整、機械基礎工事、工場レイアウト、一般区域運送
公式URL : https://www.irino-group.co.jp/
未経験・転職での挑戦
ここまで紹介した8社を見てわかるとおり、犬山市の製造業は業種も規模もさまざまです。「製造業はハードルが高そう」と感じる方もいますが、犬山市の中小製造業では未経験からの採用に前向きな企業も少なくありません。組立や検査といった工程から入り、現場で覚えながら徐々に技術を身につけていく流れが一般的です。フォークリフトや玉掛けなどの資格取得をサポートしている企業もあり、入社後にスキルを積み増していくルートが用意されています。
転職組にとっても、犬山市は選択肢が広い地域です。自動車・航空・電子・特殊鋼・プラスチックといった異なる業種の企業が同じ市内にあるため、これまでの経験を活かしつつ別の業界に移ることも、まったくの未経験から飛び込むことも可能です。求人を比較する際は、扱う製品・工程・勤務形態・教育制度を具体的に確認し、自分のライフスタイルや目指す方向と照らし合わせて選んでみてください。
犬山市は「観光と工業が両立する、選択肢の広いものづくりの街」
犬山市は国宝犬山城を擁する城下町でありながら、自動車部品・航空関連・電子部品・特殊鋼・プラスチックといった多様な製造業が集まる工業都市でもあります。木曽川の水資源と名古屋圏北部の交通利便性を背景に、大手メーカーから地元中小企業までが共存する産業構造が育ってきました。
業種や企業規模の選択肢が広いため、未経験から始めたい人にも、専門技術を深めたい人にも、向いている職場を見つけやすい地域です。観光地らしい落ち着いた暮らしと製造業のキャリアを両立できる街として、犬山市は腰を据えて働きたい方に検討してほしい選択肢のひとつです。
まずは気になる企業の公式サイトを確認するところから、犬山市での製造業キャリアを考えてみてください。理解したうえで選ぶことが、後悔の少ない転職・就職につながります。