岡崎市でIT・情報通信の仕事を探そうとすると、「名古屋や刈谷に出ないと求人がないのでは」と感じる人は少なくありません。実際、岡崎市単体で見ればIT企業の数は名古屋のように多くはなく、求人サイトで検索しても目立つのは製造業や販売職ばかり、という印象を持つ人もいるでしょう。
結論から言うと、答えは「ある」です。岡崎市とその周辺の西三河エリアには、デンソーエレクトロニクスや三菱自動車工業といった自動車関連の大手拠点があります。その内側では、社内SEや組込みソフト開発、生産管理システムを扱うIT人材が数多く働いています。岡崎のITは「単独の産業」というより自動車産業を支える機能 として存在しているのが特徴です。
この記事では、岡崎市・西三河でIT・情報通信の仕事を探す人に向けて、地域特性・企業タイプ・職種・年収の考え方・働き方の選択肢までを整理して紹介します。
岡崎市・西三河のIT産業は「自動車産業の中」にある
岡崎市は西三河地域の中核市で、人口は約38万人。西三河の他市に比べると第3次産業(サービス業)の比率が比較的高い都市です。それでも市内には、デンソーエレクトロニクス岡崎工場(車載リレーやECUなどの開発設計・量産を担う拠点)や三菱自動車工業岡崎製作所が立地しています。自動車の生産・開発機能が、まちの土台に組み込まれているのです。
そのため岡崎で働くIT人材の多くは、Web系や自社サービス開発ではなく、自動車製造業の現場を裏側から支えるIT機能 に携わっています。生産管理システムの運用、車載機器の組込みソフト開発、社内の基幹システム保守など、モノづくりと一体になった仕事が中心です。
自動車メーカー・Tier1に組み込まれたIT機能
岡崎に隣接する刈谷市にはデンソー本社が、豊田市にはトヨタ自動車本社が立地しています。さらに名古屋圏に目を向けると、名古屋市にはトヨタシステムズ、日進市にはトヨタ情報システム愛知(TISA)といった自動車系のIT中核子会社もあります。岡崎はこれら西三河・名古屋圏の通勤圏にあたり、名鉄で名古屋まで約30〜40分 というアクセスの良さも特徴です。
つまり岡崎で働くという選択は、自動車メーカー・Tier1サプライヤーのIT機能に近い場所で働くことでもあります。実際に岡崎市内に拠点を構える企業でも、社内SEとして生産管理・物流システムを担当したり、車載制御ソフトの開発に関わったりする求人が見られます。
働くイメージをつかみやすいよう、具体例を挙げます。岡崎市内の自動車系IT子会社に新卒や未経験で入社すると、最初の数年は生産管理システムの運用保守や不具合対応を担当します。工場の業務フローを覚えるところからのスタートが一般的です。経験を積むにつれて、新システムの企画・要件定義に関わるポジションへとステップアップしていくキャリアの積み方がよく見られます。名古屋の受託開発企業のように次々と異なるクライアント案件を渡り歩くのではなく、ひとつの現場・ひとつのシステムに深く関わり続けられる 点が岡崎ならではの働き方だといえます。
自動車産業そのものの安定した働き方に関心がある人は、岡崎市の製造業で安定して働く もあわせて確認してみてください。
岡崎のIT企業5タイプで見る仕事の中身
岡崎・西三河でIT関連の仕事を探す場合、企業のタイプによって仕事の中身がかなり異なります。求人を見る前に、どのタイプの企業なのかを意識しておくと自分に合った選択がしやすくなります。
自動車メーカー系IT子会社・社内SE
自動車メーカーやTier1サプライヤーの社内システムを担当。生産管理・物流・基幹システムの運用保守が中心で、現場の業務知識を身につけながら働ける環境です。
組込み・制御系ソフト開発
ECUなど車載機器の制御ソフトウェアを開発する仕事です。C言語などを用いたハードウェア寄りの開発が多く、自動車の「頭脳」部分に関わる専門性の高い職種です。
エンジニアリング系IT
CADやPLM(製品ライフサイクル管理)システムを使った設計支援業務です。設計者とシステムの橋渡し役として、モノづくりの上流工程に関わります。
地場SIer・Web/受託開発
岡崎・西三河の中小企業のIT化を支援する仕事です。業務システムの受託開発やホームページ制作など、地域企業に寄り添った案件が中心になります。
官民連携型IT
自治体や商工会議所、地元企業が出資する第三セクター型の組織です。地域のIT人材育成やDX支援に関わる公共性の高い仕事に携われます。
岡崎市の主なIT企業|自動車系IT・エンジニアリング
岡崎市のIT企業でまず押さえておきたいのが、自動車メーカーや大手製造業の開発現場に入り込んでいるエンジニアリング系の企業です。次に紹介する2社はどちらも岡崎市内に本社を置きながら、従業員数は300名を超えます。「岡崎にIT企業は少ない」という印象とは裏腹に、規模の大きな技術者集団が市内で働いている のが実態です。
企業名
主な事業
株式会社MCOR(エムコア)
MBDソリューション、PLMソリューション、インフラソリューション、システムインテグレーション、製品販売
株式会社ダッド
設計・解析、設備制御設計、システム開発・IT支援、技術マニュアル制作、Web・デザイン・映像制作
株式会社MCOR(エムコア)|愛知県岡崎市北野町のエンジニアリング系IT企業
設立は1989年6月19日。もともとは三菱自動車工業株式会社の100%出資 で「株式会社エムエムシーコンピュータリサーチ(略称MCOR)」として設立されました。岡崎市橋目町にあった三菱自動車の乗用車技術センター内に生まれた会社です。2005年12月に株主がCDS株式会社(100%出資)へ変わり、2006年1月に現在の「株式会社MCOR(エムコア)」へ社名変更しました。資本金は1億6,500万円、代表取締役社長は太田晃氏、従業員数は321名(2026年4月1日現在)。本社は2017年5月に岡崎市小針町から北野町へ移転しており、愛知環状鉄道「北野桝塚」駅の真向かいという立地です。
事業の柱はMBD(モデルベース開発)ソリューション、PLM(製品ライフサイクル管理)ソリューション、インフラソリューション、システムインテグレーション、製品販売の5つ。主要取引先には三菱自動車工業、三菱ふそうトラック・バス、三菱電機エンジニアリング、コベルコ建機、SMC、SUBARU、スズキなどが並び、自動車を中心とした製造業の開発現場を支えています。2010年12月にISO/IEC27001(ISMS)を取得、2005年10月にはCMMI成熟度レベル2を達成。2025年7月にはPLM製品「Aras Innovator」でのビジネス貢献が評価され、世界中のArasパートナーのなかで日本企業として唯一の特別表彰を受けました。働く環境の面では、2025年12月に岡崎市の多様な働き方推進事業者認証制度「ウィズ認証」で最高評価の星3つを取得 しています。本社のほか東京・名古屋・岡崎・京都にオフィスがあり、市内で腰を据えて働く道も、拠点を移してキャリアを広げる道も選べる会社です。
本社所在地 : 愛知県岡崎市北野町字二番訳124番地1
主な事業 : MBDソリューション・PLMソリューション・インフラソリューション・システムインテグレーション・製品販売
公式URL : https://www.mcor.co.jp/
株式会社ダッド|愛知県岡崎市舞木町の設計・システム開発会社
創立は1971年11月。日信設計株式会社から分離し、工場の機械設備を設計する「豊立設計事務所」として岡崎市で始まった会社です。1973年2月に株式会社化し、1984年4月にコンピューターソフト・システム開発業務を開始。1996年10月にData And Design(データアンドデザイン)の頭文字を取って「株式会社ダッド」へ社名変更 しました。本社は岡崎市舞木町字堂山、資本金は3,000万円、代表取締役社長は鈴木勝利氏。従業員数は673名(2026年4月1日現在)で、岡崎市内のIT・エンジニアリング企業としては最大級の規模です。
事業はエンジニアリング(設計・解析、設備制御設計)、ソフトウェア(システム開発・IT支援)、クリエイティブ(Webサイト、デザイン・ブランディング、3DCG・映像、eラーニング)、マニュアル(技術マニュアル制作、設計業務の標準化)の4領域にまたがります。主要取引先にはトヨタ自動車、豊田自動織機、デンソー、アイシン、トヨタ紡織、トヨタ車体、ジェイテクト、トヨタシステムズ、スズキなどが名を連ね、西三河の自動車産業の設計・開発工程をまるごと請け負える体制 を持っています。拠点は本社のほか、鹿児島支社(1993年)、東京営業所(2006年)、長崎支社(2008年)。社員規模の拡大にともない2022年1月に六名オフィス、2026年1月に東岡崎オフィスを岡崎市内に開設しており、採用活動も東岡崎オフィスを拠点に進めています。2004年9月にはISO14001の認証も取得しました。設計に寄りたい人、ソフトウェアに寄りたい人、制作に寄りたい人それぞれに入口がある会社です。
本社所在地 : 愛知県岡崎市舞木町字堂山13
主な事業 : 設計・解析/設備制御設計/システム開発・IT支援/技術マニュアル制作/Web・デザイン・映像制作
公式URL : https://www.dad.co.jp/
岡崎市の主なIT企業|地場SIer・受託開発
自動車系とは別に、岡崎市の中小企業や自治体のIT化を支える地場のSIer・受託開発会社があります。ここで紹介する4社は、いずれもシステム開発だけでなく、ネットワーク構築やIT機器の販売・サポート、研修までを1社で引き受けている のが特徴です。職種が細かく分かれた大企業とは違い、仕事の全体像を早くつかみたい人に向いています。
株式会社オアシス|愛知県岡崎市土井町のITサポート・システム開発会社
創立は1997年2月4日。資本金700万円、代表取締役社長は早川佳吾氏で、事務所は岡崎市土井町字西番城にあります。社名は創業時の「OA system support」を略した「OASYS」に由来し、経営理念は「情報と 心の オアシス」 。理念の説明では、「情報」は事業領域であるITと働くスタッフが身につけるべきスキルを、「心」は互いを思いやる協働の精神を指すと明記されています。名鉄東部交通バス「土井」バス停から徒歩5分という、車通勤・バス通勤どちらもしやすい立地です。
事業は大きく3つに分かれます。ひとつめがITサポートで、企業のIT環境構築、レンタルパソコン、テレワーク導入支援、月額制の「オアシスdeサポート」を提供しています。ふたつめがシステム開発で、個別開発に加えてパッケージシステムも扱います。3つめがホームページ制作で、10万円プランや運用保守サポート、DTPデザインまで手がけています。1社のなかにサポート・開発・Web制作の3部門がそろっている ため、「開発だけ」「サポートだけ」に閉じずに幅を持って経験を積める点が地場SIerらしいところです。自社サイトでは健康宣言やSDGsへの取り組み、社員インタビューも公開されており、入社後の働き方をイメージしやすくなっています。
本社所在地 : 愛知県岡崎市土井町字西番城19番地1
主な事業 : ITサポート・システム開発・ホームページ制作
公式URL : https://oa-sys.co.jp/
株式会社岡崎情報開発センター|愛知県岡崎市若松東の第三セクター型IT企業
設立は1988年(昭和63年)10月17日。岡崎市・岡崎商工会議所と地元有力企業66社の出資による第三セクター として生まれた会社です。資本金は9,000万円、代表取締役は鈴木晃氏(2025年5月27日就任・岡崎市副市長)。本店事務所は2021年5月11日に岡崎市若松東3丁目へ移転しています。民間企業でありながら行政と商工会議所が株主に名を連ねている点が、市内の他のIT企業とは大きく違うところです。
業務の幅は広く、情報システムの開発・運用やデータ入力といった受託系の仕事を手がけています。加えて、個人向けパソコン講座「スマイルパソコン教室」、企業向け研修、スマートフォン講座、PCの困りごとを相談できる安心サポートサービス、大判印刷・格安印刷サービスまで幅広く展開しています。総務省の「利用者向けデジタル活用支援推進事業」では令和4年度・令和5年度と連続して地域連携型の事業実施団体に採択され、高齢者向けの無料スマートフォン講座を実施してきました。会社としては地域のデジタル活用・シニアDX・中小事業所のDX推進を支援する立場を掲げています。開発だけでなく「教える・支える」仕事が事業の柱になっている ため、技術力と同じくらい人と接する力が活きる職場です。
本社所在地 : 愛知県岡崎市若松東3丁目9番地1
主な事業 : 情報システムの開発・運用/パソコン教室・企業研修/データ入力/印刷サービス
公式URL : https://www.ojk.co.jp/
株式会社永昌システムズ|愛知県岡崎市洞町のAI・アプリ開発会社
創業は2003年10月、設立は2013年4月8日。株式会社永昌開発コンサルタントのIT事業部が独立 して生まれた会社です。資本金は500万円、代表取締役は髙橋和史氏、所在地は岡崎市洞町字向山。事業内容としてITシステムのコンサルティング・構築・保守、情報サービスの提供、IT機器の販売・レンタル、ITや企業経営に関する教育・研修・人材育成、デザイン・映像・出版・印刷物の企画製作販売を掲げています。
自社サイトで公開されている開発事例からは、扱う技術の幅が見えてきます。新型コロナワクチンの接種予約システムはMicrosoft Azure上で稼働し、Redis Cacheと自動スケーリングで秒間数百PV以上を捌く設計。コールセンターと連動し、Twilioを使ったSMS認証やTeams連携も組み込まれています。ほかにも数百GBのデータベースと数十億件規模のデータを扱うアンケート調査処理システムがあります。岡崎市内のIT企業との合同プロジェクトでは、カルチャースクール「暮らしの学校」のウェブシステムも手がけました。クラウド・AI・スマートフォンを前提とした開発を岡崎市内で経験できる 点が、この会社の特徴です。ネットワーク構築やヘルプデスク、商用印刷向けの大規模PDF生成システムなど、開発以外の仕事も社内に揃っています。
本社所在地 : 愛知県岡崎市洞町字向山15番地14
主な事業 : ITシステムのコンサルティング・構築・保守/AI・クラウド・アプリ開発/ネットワーク構築/IT機器販売
公式URL : https://eisyo-systems.jp/
株式会社トレンドワークシステム|愛知県岡崎市滝町の業務システム開発会社
岡崎市滝町外浦に拠点を置く受託開発会社です。基本理念は「顔と心が見えるサービスを目指す」 。会社方針には「技術革新を通じて世界に貢献するため、常に想像力をかきたて、挑戦し実現することを誇りとしたい」と掲げられており、「使う側の事を考えて開発する」を開発の基本に置いています。社内はIT事業部とネットワーク事業部に分かれ、業務分析からシステムの企画・設計・開発、社内サーバーネットワークの構築・運用サポートまでを担当します。
開発実績として公開されているのは、職人の出退社管理・現場進捗・実行予算・GPSによる交通費自動計算までを一括管理する建築現場管理システム、給与計算や見積・納品請求書作成を扱う業務管理システム、顧客管理システム、チャット・記録機能を備えた工程管理システム、倉庫の入出庫を自動化する流通管理システムなど。機械学習(AI)の活用でも、小売の在庫管理や売り場レイアウト設計、金融機関の与信審査、不動産の物件表画像からの自然言語処理、医院の予約キャンセル予測といった事例を挙げています。2024年は上期・下期と連続で、BtoB受発注プラットフォーム「PRONIアイミツ」の「PRONIアワード」アプリ部門を受賞 しました。採用は各種システムエンジニア(PM経験者は優遇)で、正社員・アルバイトともに在宅勤務が可能、勤務時間は9時から18時、週休2日制です。
本社所在地 : 愛知県岡崎市滝町外浦176
主な事業 : 業務システムの受託開発(建築現場管理・業務管理・顧客管理・工程管理ほか)/ネットワーク構築
公式URL : https://trend-system.net/
岡崎市の主なIT企業|Web制作・アプリ開発
3つめのグループが、Webサイトやスマートフォンアプリの制作を軸にした会社です。次の2社はどちらも「誰に向けて作るか」がはっきりしている 点が共通しています。大学・研究機関に特化した会社と、広告・ブランディングから自社ECまで手を広げた会社です。
企業名
主な事業
株式会社エー・シー・プラネット
ウェブサイト制作・運用支援、ウェブ系システム開発、大学教育支援(e-Learningシステム開発)、ホスティング
株式会社イーダ
広告物の企画・デザイン・制作、Webサイト/スマホサイト制作、Webアプリ・スマホアプリ開発、ブランディング
株式会社エー・シー・プラネット|愛知県岡崎市錦町の大学向けWeb・システム開発会社
設立は2000年8月4日。有限会社として始まり、2006年8月4日に株式会社へ改組しました。代表取締役は2001年4月に就任した田中邦彦氏で、本社は岡崎市錦町。企業理念には「社会貢献」「地域貢献」「信頼される事業展開」を掲げています。沿革をたどると、2000年10月に大学向けの就職資格講座事業から始まりました。2001年にウェブソリューション事業、2002年にネットワークソリューション事業、2003年にウェブ開発事業へと事業領域を広げてきた流れが分かります。2011年1月にはプライバシーマーク(認定番号 第19000667)を取得しました。
事業内容はウェブサイト制作・運用支援、ウェブ系システム開発・サーバ運用支援、大学教育支援(e-Learningシステムの開発)、ネットワークセキュリティマネージメント、レンタルサーバ・ホスティングサービスの提供と運用です。目を引くのが主要取引先で、自然科学研究機構、愛知教育大学、豊橋技術科学大学、名古屋工業大学、名古屋大学、浜松医科大学、中京大学、名城大学といった国立大学法人・学校法人が中心 。日立システムズやNTT西日本の名前も並びます。かつては鹿児島オフィスや横浜の営業拠点、名古屋事業所を構えていましたが、2023年4月に名古屋事業所を本社へ統合し、現在は岡崎市の本社に機能を集約しています。教育機関という長く付き合う顧客を相手に、Webとシステムの両方を担当できる環境です。
本社所在地 : 愛知県岡崎市錦町8番地16
主な事業 : ウェブサイト制作・運用支援/ウェブ系システム開発/大学教育支援(e-Learningシステム開発)/ホスティング
公式URL : https://www.acplanet.co.jp/
株式会社イーダ|愛知県岡崎市矢作町のWeb制作・アプリ開発会社
2005年2月に「有限会社パワーソース」として設立され、2017年4月に新たな人員を迎えて「株式会社イーダ」へ社名変更 した会社です。2021年3月に本社を岡崎市柱4丁目から矢作町高縄手へ移転しました。資本金は700万円、従業員数は5名、代表取締役は杉田裕司氏。社是は「私たちは、考え、楽しみ、創造し、喜ばれる事を目指し社会の発展に貢献します」で、行動指針には「考えることを忘れず、妥協しません」といった言葉が並びます。2022年5月と2025年3月には経済産業省の情報処理支援機関(スマートSMEサポーター)に認定されました。
沿革には、地元に根ざした会社ならではの歩みが残っています。設立の年に西三河のフリーペーパー「Quun(キューン)」を創刊し、翌年には西三河の地域サイトを公開。2010年6月からスマートフォン向けアプリ開発を始め、2012年以降は他社がiOSでリリースした脱出ゲームのAndroid版開発を複数手がけました。2016年には楽天でのアパレル事業、2018年には自社ブランド「GRAVIRoN」を立ち上げ、通販事業も持っています。現在の事業内容は広告物の企画・デザイン・制作、Webサイト/スマートフォンサイトのデザイン・企画・構築・保守、Webアプリケーション開発、iPhone・iPad・Androidタブレット対応アプリ開発、メディアサイト運営、ブランディング、サーバー構築など。少人数でディレクター・デザイナー・エンジニアが同じ場所にいる ため、制作の全工程に関わりたい人に向いた規模です。
本社所在地 : 愛知県岡崎市矢作町高縄手22-6
主な事業 : 広告物の企画・デザイン・制作/Webサイト・スマホサイト制作/Webアプリ・スマホアプリ開発/ブランディング
公式URL : https://iii-da.co.jp/
岡崎で働くIT職種とキャリアパス
岡崎のITは名古屋のWeb系企業とは違い、「モノづくり起点」のキャリアを積める点が特徴です。社内SEへの転職を考える場合も、どの職種から入るかによってその後のキャリアパスが変わってきます。
社内SE
自社の基幹システムや生産管理システムの企画・運用を担当。業務部門との調整力が求められ、経験を積むほど企業のIT戦略に関われるポジションです。
組込みエンジニア
車載制御ソフトの開発・検証を担当。自動車の電子化が進む中で需要が高まっている職種で、専門性を積み上げやすい分野です。
SE・プログラマー
業務システムの設計・開発・テストを担当する一般的なIT職種。地場SIerでは幅広い工程を経験できることが多く、経験の幅を広げやすい環境です。
インフラエンジニア
社内ネットワークやサーバー、クラウド環境の構築・運用を担当。製造業の現場ではセキュリティやシステムの安定稼働が特に重視されます。
CAD・設計支援エンジニア
設計部門で使うCAD・PLMシステムの導入や運用支援を担当。IT知識に加えて設計現場への理解が求められる、モノづくりとITの中間的な職種です。
岡崎のIT・情報通信の年収と求人動向
岡崎市の給与水準を考えるうえでは、まず地域全体の年収傾向を押さえておくと参考になります。年収は業種によって幅があり、一律に語れるものではありません。ただし各種統計を見る限り、極端に低い水準というわけではないとされています。
その中でIT・情報通信の専門職は、組込みエンジニアや社内SEなど専門性の高いポジションであれば、地域平均より高めの水準を狙いやすい 傾向にあります。これは賃金構造基本統計調査などの公的統計でも、情報通信業や技術専門職の給与水準が全産業平均を上回る傾向として示されています。個別の求人ごとに条件は大きく異なるため、応募時には募集要項をしっかり確認することが大切です。
求人動向としては、愛知県全体で情報処理・通信技術者の有効求人倍率が高水準で推移してきた実績があり、専門性を持ちDXを推進できる人材への需要は根強く続いています。岡崎・西三河エリアでも、製造業のデジタル化に伴って社内SEや組込み人材の求人が一定数見られる状況です。
名古屋に出なくても働ける、岡崎のIT求人とリモートワーク
「ITの仕事なら名古屋まで通うしかない」と思われがちですが、岡崎市内・西三河エリアの求人にもフルリモートや在宅勤務が可能なポジションは実在します 。特に組込み開発やシステム保守の一部業務では、在宅での作業が認められているケースがあります。
岡崎市自体もテレワークの普及を後押ししており、テレワークサポーターの紹介といった支援を行っています。また東京23区からの移住・就労を対象にした移住支援金や子ども加算のあるUIJターン支援制度も用意されており、都市部からのIターン・Uターン転職を考える人にとっても選択肢が広がっています。
「名古屋に通う」以外にも、「岡崎で完結して働く」「在宅を組み合わせて働く」という道があることは、岡崎でIT転職を考えるうえで知っておきたいポイントです。名古屋でのIT求人も比較検討したい人は、名古屋市でIT・情報通信の仕事を探す もあわせてチェックしてみてください。
未経験・第二新卒から岡崎のIT企業を目指すには
岡崎・西三河の地場IT企業や自動車系の社内SE求人には、未経験歓迎・研修制度ありの募集 が見られます。特に地元人材の採用・育成に積極的な官民連携型の組織では、未経験からIT職を目指す人向けの受け入れ体制が整っている傾向があります。
一方で、IT業界は技術の変化が早く、未経験入社であっても入社後に学び続ける姿勢が前提になる点は理解しておいた方がよいでしょう。過度に楽観視せず、研修制度の有無や配属後のフォロー体制を面接で確認しながら、自分に合った企業を見極めることが大切です。
第二新卒であれば、前職での業務経験やコミュニケーション力が評価されるケースも多く、必ずしもゼロからのスタートにはなりません。焦らず、自分のペースで学べる環境かどうかを軸に企業を選ぶことをおすすめします。
岡崎のITは「自動車産業を支える仕事」として存在する
岡崎市のIT・情報通信は、単独の産業というより自動車産業の内側に組み込まれた機能として存在しています。デンソーエレクトロニクスや三菱自動車工業といった拠点を軸に、社内SE・組込みエンジニア・エンジニアリング系ITなど、モノづくりと一体になった働き方ができるのが岡崎の特徴です。
名古屋に通わずとも、在宅勤務や移住支援制度を活用しながら岡崎で完結してIT職に就く道も広がっています。「名古屋まで出ないと仕事がない」という思い込みだけで選択肢を狭めてしまうのはもったいない ことです。未経験・第二新卒であっても、研修制度や育成体制を見極めながら、まずは上記の企業一覧から気になる1社をチェックするところから始めてみてください。