愛知県で車椅子や介護用ベッドを「つくる」仕事を探すなら、まず知っておきたい事実があります。名古屋市とその周辺エリア(西区・南区や北名古屋市など)には、車椅子メーカーが全国有数の規模で集まっているのです。「福祉用具専門相談員はきつい」「介護業界は給料が低い」——そんな声を目にして不安になった方も少なくないはずですが、実はこれらの多くは利用者宅を訪問して用具を貸し出す販売店・レンタル事業者の現場職について語られたものです。車椅子や介護用ベッドを「つくる」側であるメーカー勤務とは、働き方も求められるスキルもまったく異なります。
愛知県は、自動車産業を中心に製造品出荷額が全国トップクラスの「ものづくり県」です。実はこの土壌の上に、車椅子をはじめとする福祉用具・介護用品メーカーが数多く根を張っていることは、あまり知られていません。金属加工や樹脂成形といった自動車部品づくりで培われた技術が、形を変えて人の暮らしを支える製品づくりに活かされているのです。
この記事では、愛知県が車椅子メーカーの集積地と呼ばれる理由から、混同されがちな「メーカー勤務」と「福祉用具専門相談員」の違い、県内の主要メーカーの分野別一覧までを整理して紹介します。加えて、働く魅力やキャリアパス、未経験からの目指し方、業界の将来性についても解説します。介護の現場・運営側について知りたい方は、愛知県の社会福祉法人一覧もあわせてご覧ください。
愛知県が「車椅子の集積地」と呼ばれる理由
名古屋市とその周辺エリアに集まる車椅子メーカー
愛知県は、車椅子メーカーが全国有数の規模で集まっている地域として知られています。特に名古屋市南区・中川区・西区や北名古屋市周辺には、車椅子の設計から製造、販売までを手がける企業がいくつも本社や工場を構えています。そのため狭いエリアの中で、開発・生産・出荷までの機能が完結しやすい環境が育ってきました。
こうした企業の集積は、単に偶然そこに工場が集まったというだけでなく、後述するように自動車産業由来のものづくり基盤が土台になっていると業界内ではしばしば語られています。金属パイプの溶接・板金加工、樹脂パーツの成形、組み立てラインの管理といった技術は、車椅子や歩行器などの福祉用具の製造にも応用できる部分が多いためです。
自動車産業の技術が福祉用具づくりに活きる理由
愛知県は輸送用機械(自動車)を中心とした製造品出荷額で全国1位を誇る、日本を代表するものづくり県です。トヨタ自動車をはじめとする完成車メーカーの周辺には、精密な部品づくりを支える技術を持つサプライヤーが幾重にも連なるすそ野産業が形成されてきました。
車椅子や介護用ベッド、歩行補助具といった福祉用具には、軽量で丈夫なフレーム構造や可動部の精密な組み立てが求められます。利用者の体格に合わせたカスタマイズ性も含め、自動車部品づくりと共通する技術要素は少なくありません。こうした精密加工技術は福祉用具にとどまらず、医療機器分野にも展開されています。手術機器やカテーテル、診断機器を手がける愛知県の医療機器メーカーにも、自動車産業から派生したものづくりの技術基盤が活きています。愛知県のものづくり産業は、自動車という枠を超えて人の暮らしを支える製品づくりへと裾野を広げています。
「メーカー勤務」と「福祉用具専門相談員」は何が違う?
こうしたものづくり基盤を持つ愛知県で、実際に「メーカーで働く」とはどういうことなのでしょうか。福祉用具・介護用品の仕事と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのは「福祉用具専門相談員」かもしれません。しかしメーカー勤務は、業務内容も求められる資格も大きく異なります。ここで両者の違いを整理しておきましょう。
福祉用具専門相談員(現場職)の仕事内容
福祉用具専門相談員は、福祉用具の販売店やレンタル事業者に所属し、利用者宅を訪問して車椅子や介護用ベッドなどの選定・貸し出し・調整を行う現場職です。ケアマネジャーや医療・介護の専門職と連携しながら、利用者一人ひとりの身体状況や生活環境に合わせた提案を行う、介護の「運営・サービス提供側」の仕事といえます。
福祉用具専門相談員になるには、原則として「福祉用具専門相談員指定講習」(50時間)を修了する必要があります。ただし保健師・看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士などの資格を持つ人は、この講習が免除される仕組みになっています。
メーカー勤務(開発・製造・営業)の仕事内容
一方でメーカー勤務は、車椅子や介護用ベッドといった製品そのものを「つくる」側の仕事です。開発・設計、生産技術・製造、品質管理、法人営業・カスタマーサポートなど職種の幅が広く、福祉用具専門相談員のように利用者宅を訪問する機会は少なく、工場やオフィスを拠点とした働き方が中心になります。
メーカーの開発・生産技術職には、法律で定められた必須資格はありません。機械・電気系の知識や自動車部品業界などでのものづくり経験があれば有利にはたらきますが、未経験からでも製造や品質管理の職種で挑戦できる求人が見られる点が特徴です。
自分に向いているのはどちら?
利用者と直接向き合い、生活の困りごとに寄り添いたい人には福祉用具専門相談員のような現場職が向いています。一方で、ものづくりの工程に携わり、多くの利用者に届く製品そのものを形にすることにやりがいを感じる人には、メーカー勤務が向いているでしょう。どちらも「人を支える」という点では共通していますが、日々の仕事の進め方や必要な資格は大きく異なるため、自分がどちらの働き方にワクワクするかを基準に考えてみることをおすすめします。
愛知県の福祉用具・介護用品メーカー一覧
愛知県内には、車椅子を中心とした福祉用具メーカーから、介護用ベッドなどの介護用品メーカー、義肢装具のオーダーメイドメーカーまで、幅広い企業が本社や工場を構えています。以下は、分野別にまとめた代表的な企業の一覧です。
【車椅子メーカー】愛知県の主要企業
車椅子メーカーは、標準型の車椅子から利用者の体格・用途に合わせたオーダーメイド車椅子まで、幅広い製品を手がける企業群です。名古屋市とその周辺エリアを中心に、設計から製造・出荷までを一貫して担う企業が集まっています。
日進医療器株式会社|愛知県北名古屋市の車椅子メーカー
1964年、スプリング製造を手がける「日進発條株式会社」として創業しました。翌1965年には国立身体障害センターの指導を受けて車いすの研究を開始し、同年のうちに試作品を発表・販売を始めています。1970年に現在の社名「日進医療器株式会社」へ変更し、本格的な車いす専門メーカーとしての歩みをスタートさせました。1987年にはチタン製車いすを開発し、1999年には国内車いすメーカーとして初めてISO9001を取得するなど、軽量・高機能な製品づくりで業界をリードしてきました。本社は愛知県北名古屋市沖村権現に置いています。
事業内容は、車いす・介護用品・医療福祉施設向け用品の製造販売で、東京・大阪・九州に営業拠点を持っています。開発・設計から生産技術、品質管理、法人営業まで職種の幅が広く、自動車部品業界などでの金属加工・組み立て経験を活かせる場面も多くあります。
本社所在地: 愛知県北名古屋市沖村権現35番地の2
主な事業: 車いす・介護用品・医療福祉施設向け用品の製造販売
公式URL: https://www.wheelchair.co.jp/
株式会社片山車椅子製作所|愛知県名古屋市西区の車椅子メーカー
1952年(昭和27年)に創業し、1983年に法人化した車椅子メーカーです。本社は名古屋市西区中小田井に置いています。利用者一人ひとりの体格や生活環境に合わせて設計する「世界に1台だけ」のオーダーメイド車椅子を強みとし、従業員12名という少数精鋭で、福祉介護器具・リハビリ機器の製造から車椅子・介護用品のレンタルまでを手がけています。
事業内容は、車椅子・座位保持装置(シーティング機器)を中心とした福祉介護器具の製造・販売、および介護用品のレンタルです。経験豊富なスタッフによる詳細なヒアリングをもとに、設計・製造から修理・改造、オプション取付までを一貫してサポートする体制を敷いており、職人的なものづくりの技術が求められる職場です。
本社所在地: 愛知県名古屋市西区中小田井5丁目179番地
主な事業: 車椅子・座位保持装置の製造販売、介護用品レンタル
公式URL: https://www.kw-katayama.com/
株式会社ミキ|愛知県名古屋市南区の車椅子メーカー
車いすメーカーとしてのルーツは1965年設立の「株式会社三貴工業所」に遡り、1970年に量産体制を確立しました。1994年、車いすの卸売・販売部門が独立する形で「株式会社ミキ」として設立され、以来名古屋市南区豊に本社を置いています。2016年には持株会社として三貴ホールディングス株式会社が設立され、株式会社ミキはそのグループ会社として車いす・介護用品事業を担う体制になりました。
事業内容は、車いすと介護用品の製造・卸販売です。グループは中国・米国・韓国・ベトナムに現地法人を持ち、国内外への展開を進めています。製造・品質管理から海外向けの営業・調整業務まで、幅広い職種でキャリアを築ける環境です。
本社所在地: 愛知県名古屋市南区豊三丁目38番10号
主な事業: 車いす・介護用品の製造、卸販売
公式URL: https://www.kurumaisu-miki.co.jp/
【介護用品・福祉機器メーカー】愛知県の主要企業
介護用品・福祉機器メーカーは、介護用ベッドや歩行補助具、入浴・排泄関連の福祉機器など、在宅・施設双方の介護現場で使われる製品を手がける企業群です。医療・介護現場のニーズを踏まえた製品開発力が求められる分野です。
株式会社マキテック|愛知県名古屋市熱田区の介護用品・福祉機器メーカー
1946年創業、1974年に法人設立した名古屋市熱田区の企業です。もともとはローラーコンベヤなどのマテハン機器や流通物流機器、建設建材を手がける総合メーカーですが、2005年に名古屋市中川区で設立された福祉用品販売会社「株式会社マキライフテック」を2015年に吸収合併し、福祉関連事業として介護用品の製造・販売にも事業を広げています。資本金は7,912万1,000円、従業員数は725名(2025年10月末時点)です。
事業内容は、搬送システム・流通物流システム・建設建材・グレーチング・LED照明など多岐にわたり、福祉関連事業ではシルバーカーや車椅子、介護用ベッドといった介護用具を手がけています。ものづくりの総合力を土台に、介護分野の製品開発・製造にも携われる点が特徴です。
本社所在地: 愛知県名古屋市熱田区旗屋一丁目9番21号
主な事業: 搬送機器・建設建材等の製造、介護用品(シルバーカー・車椅子・介護用ベッド等)の製造販売
公式URL: https://www.makitech.co.jp/
株式会社モリトー|愛知県一宮市の介護用品・福祉機器メーカー
1937年設立、愛知県一宮市に本社を置く、移動・移乗というニーズに特化した福祉用具の専門メーカーです。看板製品である介護リフト「つるべー」シリーズは、日本初の設置型リフトとして2023年に発売30周年を迎えた歴史あるブランドとなっています。資本金は1,000万円、従業員は52名(パート・アルバイト含む)です。
事業内容は、介護リフト「つるべー」やリハビリ用免荷式歩行リフト「TAN-POPO」シリーズの製造・販売・レンタルに加え、医科理科器械の卸売・販売、介護保険法に基づく福祉機器のレンタル・販売も手がけています。移乗介助という専門領域に特化した開発・製造・営業のキャリアを築ける環境です。
本社所在地: 愛知県一宮市東島町3-36
主な事業: 介護リフト・歩行リフト等の製造販売・レンタル、医科理科器械の卸売販売
公式URL: https://www.moritoh.co.jp/
【義肢装具・オーダーメイドメーカー】愛知県の主要企業
義肢装具・オーダーメイドメーカーは、利用者一人ひとりの身体に合わせて義手・義足や装具を製作する、より専門性の高い分野です。採寸から製作、フィッティングまでを担う職人的な技術が求められます。
株式会社松本義肢製作所|愛知県小牧市の義肢装具メーカー
1905年(明治38年)創業、100年以上の歴史を持つ義肢装具メーカーです。1960年に株式会社として改組し、現在は愛知県小牧市に本社を置いています。医療・社会福祉の分野において、義肢・装具・リハビリテーション機器を提供し続けてきた老舗で、従業員数は276名(2025年4月時点、うち義肢装具士142名)と義肢装具の専門メーカーとしては規模が大きい会社です。
事業内容は、義手・義足、装具を中心とした製作・販売です。利用者一人ひとりの身体状況に合わせた採寸からフィッティングまでを一貫して担う、職人的な技術力が求められる職場です。
本社所在地: 愛知県小牧市大字林210番地の3
主な事業: 義肢・装具・リハビリテーション機器の製作・販売
公式URL: https://www.pomgs.co.jp/
有限会社尾張義肢製作所|愛知県名古屋市西区の義肢装具メーカー
1991年設立、名古屋市西区中小田井に本社を置く義肢装具メーカーです。従業員4名という少数体制で、地域に根ざした義肢装具の製作を手がける専門業者です。
事業内容は、医療用義肢装具の製造・販売のほか、歩行補助杖・靴などの販売も行っています。利用者との対話を重視した、きめ細かなオーダーメイド対応が求められる職場です。
本社所在地: 愛知県名古屋市西区中小田井4丁目2番地
主な事業: 医療用義肢装具の製造・販売、歩行補助用品の販売
公式URL: https://owari-gishi.jbplt.jp/
有限会社渡辺義肢製作所|愛知県名古屋市千種区の義肢装具メーカー
1964年設立、名古屋市千種区宮根台に本社を置く義肢装具メーカーです。国家資格を持つ義肢装具士が21名在籍するなど、専門人材を数多く抱える点が特徴で、国家検定義肢・装具製作技能士の認定者も多数在籍しています。
事業内容は、義肢・装具・福祉用具の製造・修理・加工です。オーダーインソールの製作や、側弯症装具療法(シェノーブレース)など専門性の高い製品にも対応しており、義肢装具士としての専門性を高めたい人に向いている職場です。
本社所在地: 愛知県名古屋市千種区宮根台1丁目6番36号
主な事業: 義肢・装具・福祉用具の製造・修理・加工
公式URL: https://watanabegishi.sakura.ne.jp/
メーカーで働く魅力・やりがい
愛知県の福祉用具・介護用品メーカーで働く魅力は、単に製品をつくることにとどまりません。利用者の暮らしに直結するものづくりだからこそ得られる、3つのやりがいを紹介します。
「ありがとう」が直接届くものづくり
自分が携わった車椅子や介護用ベッドが、利用者や家族の生活を支える場面につながります。展示会や販売店を通じて利用者の声が届く機会もあり、ものづくりの手応えを感じやすい仕事です。
開発・設計から営業まで多様なキャリアの選択肢
製品の企画・設計、生産技術、品質管理、法人営業やカスタマーサポートまで職種の幅が広く、自分の適性や興味に合わせてキャリアの方向性を選びやすい点も特徴です。
自動車産業出身者にも活きるスキル転用
金属加工・樹脂成形・溶接・板金といった自動車部品づくりで培った技術は、福祉用具の製造工程にも通じる部分が多く、異業種からの転職でも経験を活かしやすい環境です。
気になる年収・キャリアパスのリアル
職種別の傾向(開発・営業・製造)
福祉用具・介護用品メーカーの給与水準は、職種や経験によって傾向が異なります。開発・生産技術職は、自動車部品業界などで培った専門性が評価されやすい傾向があります。法人営業職は取引先開拓や成果に応じて処遇が変わる会社が多く、製造・品質管理職は経験を積むにつれて工程管理や後輩育成を任される立場へとステップアップしていくケースが一般的です。
介護・福祉業界全体には「低賃金」というイメージが根強くありますが、それは主に販売店・レンタル事業者などサービス提供側の現場職について語られることが多いものです。ものづくりを担うメーカー側の給与水準は、職種や企業によって傾向が異なります。
未経験からのキャリアアップ例
未経験からメーカーに入社した場合、まずは製造ラインや品質検査の現場で基礎を学び、経験を積みながら生産技術や工程管理といった専門職へとステップアップしていくのが典型的な道筋です。自動車部品業界などものづくりの実務経験がある人は、即戦力として製造・生産技術職に採用されるケースもあります。また営業職からスタートし、現場で利用者や販売店のニーズを学んだ上で、商品企画や開発部門へ異動するキャリアパスを描く人もいます。
未経験・無資格からメーカー就職を目指すには
必須ではないが「あると有利」な資格・経験
福祉用具プランナー
福祉用具の適切な選定・調整に関する民間資格です。必須ではありませんが、製品開発や営業の場面で利用者ニーズへの理解を示す材料になります。
福祉住環境コーディネーター
住環境の整備と福祉用具の関係を学べる資格です。利用者の生活環境を踏まえた製品提案力を高めたい人に向いています。
ものづくりの実務経験
自動車部品業界などでの金属加工・樹脂成形・溶接・組み立ての経験は、製造・生産技術職において即戦力として評価されやすい経験です。
CADなどの設計スキル
2次元・3次元CADの操作経験があると、開発・設計職への応募の際に強みになります。未経験の場合は入社後の研修で習得できる会社もあります。
未経験者を歓迎する職種の見極め方
未経験からメーカー就職を目指す場合は、求人票の「必須要件」欄を確認し、資格や経験が「必須」ではなく「歓迎」と書かれている職種を優先的に探すのがポイントです。製造・品質管理職は、入社後の研修やOJTを通じて技術を身につけられる求人が比較的多い傾向にあります。また、自動車部品業界など製造業での実務経験がある場合は、その経験がどう活かせるかを具体的に伝えられると、書類選考や面接で評価されやすくなります。
業界の将来性と今後の動向
福祉用具市場の現在地(データで見る規模感)
矢野経済研究所の「介護福祉用具用品市場に関する調査」によると、2023年度の国内福祉用具・介護用品市場規模は前年度比107.9%の3,623億9,000万円と推計されています。高齢化の進行を背景に、市場全体としては拡大基調にあるといえます。
レンタルから販売へ、変わる市場構造とチャンス
福祉用具市場のうち、これまで成長を牽引してきたレンタル分野は近年、成長率が鈍化する傾向にあります。背景には、2024年度の介護報酬改定で、歩行補助杖など一部の低価格帯品目について「貸与」と「販売」のいずれかを利用者が選べる選択制が導入されたことがあります。これにより、レンタル中心だった市場構造が販売分野にも広がる可能性があり、メーカーにとっては新たな販売チャネルや製品ラインアップを検討する契機にもなっています。市場構造の変化は、開発・営業双方の職種において新しいキャリアの機会にもつながっていくと考えられます。
愛知は「車椅子の集積地」、ものづくりで人を支える仕事がここにある
「福祉用具専門相談員はきつい」という声に不安を感じてこの記事にたどり着いた方も、メーカー勤務がそれとは全く別の働き方であることが見えてきたのではないでしょうか。愛知県は自動車産業を土台にしたものづくりの技術基盤の上に、車椅子をはじめとする福祉用具・介護用品メーカーが数多く集まる地域です。福祉用具専門相談員と混同されがちですが、メーカー勤務は開発・製造・営業という「つくる」側の仕事であり、求められる資格やキャリアの築き方も異なります。未経験からでも製造・品質管理職を中心に挑戦できる道があり、自動車部品業界などでのものづくり経験も強みになります。高齢化を背景に市場全体が拡大基調にある今、ものづくりを通じて人の暮らしを支える仕事として、愛知県の福祉用具・介護用品メーカーを選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。